【肺がん:術後治療(5年OS)】「ビノレルビン+シスプラチン」vs「経過観察」

JBR-10(JCO)                          

IB-II期非小細胞肺がんと診断された人が手術後の治療を考える場合、「ビノレルビンシスプラチン」による術後補助化学療法を選択することで、5年生存率の向上が期待できる。

ただし、術後化学補助療法の効果は、Ⅱ期の人に限定され、ステージⅠBの人には効果が期待しにくい。

試験では、Ⅱ期の人においては、術後化学補助療法を受けることで生存期間が3.6年から6.8年に延長(p=0.01)。ⅠB期においては、術後化学補助療法を受けた人の生存期間は9.8年、受けなかった人でも11.0年と差はなかった。

【発表】

2009年11月23日

【試験名】

JBR-10(Phase 3)

【原著】

J Clin Oncol. 2010 ;28:29-34. [PubMed:19933915]

【こちらの図鑑も合わせて見る】

【トライアル図鑑】JBR-10(肺がん:術後治療)
【試験名】 JBR-10(Phase 3) トライアルの詳細を見る このトライアルが科学的根拠となっているレジメンを見る ...
【肺がん:術後治療(OS)】「ビノレルビン+シスプラチン」vs「経過観察」
JBR-10(NEJM)                          IB-II期非小細胞肺がんと診断された人が手術後の治療を考える場合、「ビノレルビン+シスプラチン」による術後補助化学療法を選択することで、生存期間の延長が期待できる。 主な有害事象は、好中球減少(88%) ...
【肺がん:術後治療(5年OS)】「ビノレルビン+シスプラチン」vs「経過観察」
JBR-10(JCO)                           IB-II期非小細胞肺がんと診断された人が手術後の治療を考える場合、「ビノレルビン+シスプラチン」による術後補助化学療法を選択することで、5年生存率の向上が期待できる。 ただし、術後化学補助療法の効果は、 ...