【膵がん:一次治療(OS)】「カペシタビン+ゲムシタビン」vs「ゲムシタビン」

初めての治療を考える場合、「ゲムシタビン」治療に「カペシタビン」治療の追加を選択しても、無増悪生存期間や生存期間の延長は期待しにくい。

試験では、「ゲムシタビン」単独治療を受けた人の生存期間は7.5ヵ月、「カペシタビンゲムシタビン」併用治療を受けた人の生存期間は10.3ヵ月であり、治療間に差はなかった(p=0.06)。無増悪生存期間は「ゲムシタビン」単独治療を受けた人で6.2ヵ月、「カペシタビンゲムシタビン」併用治療を受けた人は5.3ヵ月であり、治療間に差はなかった(p=0.08)。

奏効率は、「ゲムシタビン」に「カペシタビン」追加を選択することで向上が期待できる。試験では、「ゲムシタビン」に「カペシタビン」を追加することで奏効率が17.6%から43.7%に向上(p=0.001)。

【発表】

2017年1月

【試験】

Phase 3

【原著】

Medicine (Baltimore). 2017;96:e5702. [PubMed:28072706]