【肺がん:一次治療(OS)】「ペメトレキセド+シスプラチン」vs「ゲムシタビン+シスプラチン」

JMDB(JCO)                           

非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「ペメトレキセドシスプラチン」治療を選択することで「ゲムシタビンシスプラチン」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「ゲムシタビンシスプラチン」治療を選択することで「ペメトレキセドシスプラチン」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。

ペメトレキセドシスプラチン」治療の選択によって、グレード3または4の好中球減少症、貧血、血小板減少症が現れる可能性が高まるが、発熱性好中球減少症、脱毛症が現れる可能性は低くなる。吐き気は「ゲムシタビンシスプラチン」治療より多くなる。

【発表】

2008年5月27日

【試験】

JMDB(Phase 3)

【原著】

J Clin Oncol. 2008 20;26:3543-51. [PubMed: 18506025]

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JMDB(Oncologist)                        非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、組織型が腺がんまたは大細胞がんであれば、「ペメトレキセド+シスプラチン」治療を選択することで「ゲムシタビン+シスプラチン」治療を選択した場合を上 ...

【添付文書における表記】

非小細胞肺癌患者(化学療法未治療)を対象に米国ほか26ヵ国で実施された第III相試験19)における、本剤500mg/m2及びシスプラチン75mg/m2併用投与群とゲムシタビン1250mg/m2及びシスプラチン75mg/m2併用投与群の成績は、次表及び図のとおりであった。なお、本試験は非劣性を検証することを主要目的として実施した。

本剤とシスプラチンの併用群839例において、本治療との因果関係を否定できない有害事象は、悪心(56.1%)、嘔吐(39.7%)、ヘモグロビン減少(33.0%)、疲労(42.7%)、好中球減少症(29.0%)であった。

19) 発疹の発現及び重症化を軽減するため、外国臨床試験では、本剤投与の前日から投与の翌日までの3日間、デキサメタゾンを1回4mg、1日2回経口投与した。また、国内臨床試験では、発疹が発現した症例に限り、次回の本剤投与時から外国臨床試験の用法・用量を参考にデキサメタゾン等の副腎皮質ホルモン剤の投与を可能とした。