手術前後の補助療法を考える場合、「化学療法」に「アバスチン」の上乗せを選択しても3年生存率の向上は期待しにくい。
試験では、化学療法として「エピルビシン+シスプラチン+カペシタビン」が用いられた。「化学療法」のみによる術前後補助療法を実施した人では3年後に50.3%が生存できていた。「化学療法+アバスチン」による術前後補助療法を実施した人では3年後に生存できていた人は48.1%と、「化学療法」のみを受けた人と差はなかった(p=0.36)。
【発表】
2017年2月2日
【試験名】
ST03(Phase 3)〔NCT00450203〕
【原著】
Lancet Oncol. 2017 ;18:357-370. [PubMed:28163000]