【HER2陽性乳がん:術後治療(8年DFS)】「化学療法→ハーセプチン 2年投与」vs「化学療法→ハーセプチン 1年投与」

切除可能なHER2陽性乳がんと診断され、手術後にリンパ節転移が認められたか、再発リスクが高いと判断された女性は化学補助療法後に「ハーセプチン2年投与による術後補助療法」を選択しても「1年投与」を選択した場合を上回る8年無病生存は期待しにくい。

試験では、「1年間のハーセプチン」治療を受けた人の、3年、5年、8年無病生存率がそれぞれ86.7%、81.0%、76.0%であった。「2年間のハーセプチン」治療を受けた人の、3年、5年、8年無病生存率がそれぞれ89.1%、81.6%、75.8%であった。

グレード3または4の有害事象および左室駆出率が減少した人の割合は、「1年間のハーセプチン」治療を受けた人では16.3%、「2年間のハーセプチン」治療を受けた人のでは20·4%であった。

【発表】

2013年7月18日

【試験名】

HERA(Phase 3)〔NCT00045032

【原著】

Lancet. 2013;382:1021-8. [PubMed:23871490]

【こちらの図鑑も合わせて見る】

【さらに詳しく】