【膵がん:一次治療】「カペシタビン+ゲムシタビン+タルセバ」vs「ゲムシタビン+タルセバ」

初めての治療を考える場合、「ゲムシタビンタルセバ」治療に「カペシタビン」の上乗せを選択しても、無増悪生存期間や生存期間の延長は期待しにくい。

試験では、「ゲムシタビンタルセバカペシタビン」治療を受けた人の無増悪生存期間は4.3ヵ月、「ゲムシタビンタルセバ」治療を受けた人の無増悪生存期間は3.8ヵ月と治療間に差はなかった(p=0.52)。生存期間も「ゲムシタビンタルセバカペシタビン」治療は6.8ヵ月、「ゲムシタビンタルセバ」治療は7.7ヶ月と治療間に差はなかった(p=0.69)。

ゲムシタビンタルセバ」治療に「カペシタビン」を上乗せすることでグレード3または4の好中球減少症の発現率が15%から43%に増加、粘膜炎の発現率が0%から9%に増加。

【発表】

2017年2月17日

【試験】

Phase 2〔NCT01303029

【原著】

Eur J Cancer. 2017;75:73-82. [PubMed:28222309]