【小細胞肺がん:維持療法(OS、PFS)】「予防的全脳照射」vs「経過観察」

脳転移を有していない進展型小細胞肺がんと診断された人が、化学療法の奏効後に「予防的全脳照射」を選択しても、生存期間の延長は期待しにくい。本試験は中間解析の結果、早期無効中止となった。

治療開始から3ヵ月時における主なグレード3以上の有害事象は、食欲不振(6% vs 2%)倦怠感(3% vs 1%未満)、下肢の筋力低下(1%未満 vs 5%)。

本試験の結果に基づいて、肺癌診療ガイドラインでは「進展型小細胞肺癌における薬物療法後の予防的全脳照射を行わないよう推奨する」と評価されている。

【発表】

2017年3月23日

【試験】

Phase 3〔UMIN000001755

【試験実施国】

日本

【原著】

Lancet Oncol. 2017;17:663-71.  [PubMed:28343976]

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