【卵巣がん:一次治療】「カルボプラチン+パクリタキセル(週1回投与)」vs「カルボプラチン+パクリタキセル(3週毎投与)」

JGOG3016(Lancet)                        

Ⅱ-Ⅳ期卵巣がんと診断された女性が初めての治療として「パクリタキセルカルボプラチン」治療を考える場合、「パクリタキセル」の投与は、「毎週80mg/㎡を1時間かけての点滴」を選択することで「3週毎に180mg/㎡を3時間かけての点滴」を選択した場合を上回る無増悪生存期間の延長が期待できる。

3年生存率も「パクリタキセル」を「3週間に1回、1回につき180mg/㎡を3時間かけて点滴静注」する治療を受けた人では65.1%あったのに対し、「毎週、1回につき80mg/㎡を1時間かけて点滴静注」する治療を受けた人では72.1%と有意に向上した。

主な有害事象は、好中球減少症(毎週投与:92%、3週毎投与:88%)。毎週投与によってグレード3または4の貧血が44%から69%に増加。

【発表】

2009年9月18日

【試験名】

JGOG3016(Phase 3)〔NCT00226915

【試験実施国】

日本

【原著】

Lancet. 2009;374:1331-8. [PubMed:19767092]