【大腸がん:術前治療】「デキサメタゾン+標準治療」vs「標準治療」

大腸がんの手術を考える場合、「5HT3拮抗剤」の投与だけでなく、術前に「デキサメタゾン」投与を選択することで、術後24時間以内の嘔吐の軽減が期待できる。

試験では、術前に「デキサメタゾン」を投与することで、術後24時間以内の嘔吐の発現率が33.0%から25.5%に軽減した。25~72時間の嘔吐の発現に有意な差はなかった(33.7 vs.37.6%、p=0.14)。73~120時間についても治療間の発現率に有意差を認めなかった。

術後25~72時間の制吐剤の追加投与は、術前に「デキサメタゾン」を投与することで、69.9%から52.4%に軽減した。

【発表】

2017年4月18日

【試験名】

DREAMS(Phase 4)〔ISRCTN21973627

【原著】

BMJ. 2017;357:j1455. [PubMed:28420629]

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