手術前の補助療法を考える場合、「シスプラチン+S-1」治療に「ドセタキセル」治療を上乗せしても有効性の向上は期待しにくい。
試験では、「シスプラチン+S-1」治療を受けた人の病理学的奏効率、R0切除率は、それぞれ19.4%、72.7%であったのに対し、「シスプラチン+S-1+ドセタキセル」治療を受けた人の病理学的奏効率、R0切除率は、それぞれ15.4%、81.8%であった。
主なグレード3または4の血液毒性は、白血球減少症(14.1% vs 26.2%)、好中球減少症(29.7% vs 47.7%)、貧血(14.1% vs 12.3%)、血小板減少症(3.1% 1.5%)。
【発表】
2017年5月9日
【試験】
Phase 2
【原著】
Ann Oncol. 2017 May 9. [PubMed:28486692]
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