【局所進行頭頸部がん:口腔粘膜炎予防】「レバミピド」vs「プラセボ」

化学放射線療法によって引き起こされる重度の口腔粘膜炎は「4%レバミピド液剤」による予防的投与を選択することで、発現率が抑えられる。

レバミピド」は国内では「ムコスタ錠100mg/ムコスタ顆粒20%」、「ムコスタ点眼液UD2%」等として発売されており、それぞれ「胃潰瘍 ・下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善、急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期」、「ドライアイ」の効能・効果が承認されている。

試験では、頭頸部がんで根治的化学放射線療法または術後化学放射療法を予定している人のグレード3以上の口腔粘膜炎の発現率は、「プラセボ」投与を受けた人では39%であったのに対し、「4%レバミピド液剤」投与を受けた人では25%と発現率の減少が認められた。

日本では「がん化学放射線療法に伴う口腔粘膜炎」を適応症として「レバミピド/液剤」が開発中である。大塚製薬の2017年3月時における発表ではPhase 2。

【発表】

2017年5月5日

【試験】

Phase 2〔NCT02085460〕〔JapicCTI-142467

【原著】

BMC Cancer. 2017;17:314. [PubMed:28476132]