I-ⅢB期HER2陰性乳がんと診断され、術前補助化学療法後に浸潤病変が残存していた女性が次の治療を考える場合、 3週1サイクルの「カペシタビン(第1〜14日目)」投与を6または8サイクルによる術後補助化学療法を選択することで5年無病生存率および5年生存率の向上が期待できる。
「カペシタビン」治療の主な有害事象は、手足症候群で、治療を受けた 73.4%の人にが経験した。
【発表】
2017年6月1日
【試験名】
CREATE-X /JBCRG-04(Phase 3)〔UMIN000000843〕
【試験実施国】
日本、韓国
【原著】
N Engl J Med 2017;376:2147-59. [PubMed:28564564]
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【さらに詳しく】
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