60歳以上の人が初めての治療を考える場合、「テモダール」単独治療を選択することで、「放射線療法」単独治療に比べ、生存期間の延長が期待できる。
試験では、標準的な6週間の「放射線療法」単独治療を受けた人の生存期間が6.0ヵ月であったのに対し、「テモダール」単独治療を受けた人は生存期間が8.3ヵ月に延長(p=0.01)。1日 3.4Gyずつ、週5日、2週間の「少分割照射」を受けた人の生存期間は7.5ヵ月であり、標準的な「放射線療法」との差は認められなかった(p=0.24)。
70歳以上の人では、「テモダール」単独治療を受けた人だけでなく、「少分割照射」を受けた人でも、標準的な「放射線療法」を受けた人より生存期間が延長。
「テモダール」の効果は、MGMTメチル化が認められる人でより顕著であった。
「テモダール」の主なグレード3または4の有害事象は、好中球減少症、血小板減少症。
【発表】
2012年8月8日
【試験名】
NCBTSG(Phase 3)〔ISRCTN81470623〕
【原著】
Lancet Oncol. 2012;13:916-26. [PubMed:22877848]