一次治療後に病勢が進行した人は、「ペメトレキセド」治療に「カプレルサ」治療の上乗せを選択しても、無増悪生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、「プラセボ+ペメトレキセド」治療を受けた人の無増悪生存期間は11.9週であったのに対し、「カプレルサ+ペメトレキセド」治療を受けた人では17.6週と治療間に差は認められなかった(p=0.108)。生存期間は、「プラセボ+ペメトレキセド」治療を受けた人で9.2ヵ月、「カプレルサ+ペメトレキセド」治療を受けた人で10.5ヵ月と治療間に差は認められなかった。
「カプレルサ」の上乗せによって増加した有害事象は、発疹、下痢、高血圧。「カプレルサ」の上乗せによって減少した有害事象は、悪心、嘔吐、貧血、倦怠感、無力症。
【発表】
2011年1月31日
【試験名】
ZEAL(Phase 3)
【原著】
J Clin Oncol. 2011;29:1067-74. [PubMed:21282537]