「ヤーボイ」治療後に増悪した後でも、「オプジーボ」治療が奏効した人は長期間の効果が期待できる。
試験では、奏効率と生存期間が主要評価項目として設定された。奏効率は既に発表されている。最新の結果では、「オプジーボ」治療を受けた27%の人が奏効し、主治医が選択した治療を受けた場合の10%。
生存期間の解釈は注意が必要。試験では、「オプジーボ」治療を受けた人で、より予後不良な人たちが含まれており、さらに主治医が選択した治療を受けた人が病勢が進行した場合は、「オプジーボ」治療を受けている可能性が高い。試験では、「オプジーボ」治療を受けた人の生存期間は15.5ヵ月、主治医が選択した治療を受けた人の14.4ヵ月に比べ、差は認められなかった(p=0.716)。
無増悪生存期間は「オプジーボ」治療を受けた人で3.1ヵ月、主治医が選択した治療を受けた人で3.7ヵ月と治療間に差はなかった。
「オプジーボ」治療の効果持続期間は31.9ヵ月、主治医が選択した治療では12.8ヵ月であった。
【発表】
2017年7月3日
【試験名】
ChackMate 037(Phase 3)〔NCT01721746〕
【原著】
J Clin Oncol. 2017 Jul 3. [PubMed: 28671856]
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