【乳がん:骨関連事象抑制】「ゾメタ(12週毎)」vs「ゾメタ(4週毎)」

骨転移のある人は、「12週毎のゾメタ」治療を選択しても、「4週毎のゾメタ」治療に劣らない骨関連事象の発症抑制が期待できる。

試験では、「12週毎のゾメタ」治療を受けた23.2%の人は、1年以内に骨関連事象を経験し、22.0%が経験した「4週毎のゾメタ」治療に比べ劣っていなかったことが示された。

有害事象は「12週毎のゾメタ」治療を受けた93.5%、「4週毎のゾメタ」治療を受けた95.5%の人が経験した。

ゾメタ」の承認用法は「多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変のある成人には3~4週間間隔で点滴静脈内投与する」。

本試験の結果を根拠の1つとして引用し、日本乳癌学会が刊行している『科学的根拠に基づく乳がん診療ガイドライン2015年Web版』では、「ゾレドロン酸投与間隔に関し,10—15カ月ゾレドロン酸投与歴のある乳癌骨転移症例を対象とした4週毎投与に対する12週毎投与の非劣性を検証した2つの臨床試験がある。skeletal morbidity rate 0.46 vs 0.500.22 vs 0.26との結果から4週毎投与に対する12週毎投与の非劣性が示された。」と示すに留まっている。

【発表】

2017年1月26日

【試験名】

OPTIMIZE-2(Phase 3)〔NCT00320710

【原著】

JAMA Oncol. 2017;3:906-912. [PubMed: 28125763 ]

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