RTOG 0436(JAMA Oncol)
「化学放射線療法」に「アービタックス」治療を上乗せしても生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、「化学放射線療法」として「パクリタキセル+シスプラチン+放射線療法(50.4 Gy/1.8 Gy/回×28回)」が用いられた。
2年生存率は「化学放射線療法」のみを受けた人が44%であったのに対し、「アービタックス+化学放射線療法」治療を受けた人は45%であった。3年生存率は「化学放射線療法」のみを受けた人で28%、「アービタックス+化学放射線療法」治療を受けた人で34%と治療間に差はなかった(p=0.47)。
臨床的完全寛解は「化学放射線療法」のみを受けた人の58%、「アービタックス+化学放射線療法」治療を受けた人の56%に認められた。
治療に関連したグレード3、4の有害事象は「化学放射線療法」のみを受けた人のうち、それぞれ50%、17%に、「アービタックス+化学放射線療法」治療を受けた人のうち、それぞれ46%、23%に発現した。治療に関連した有害事象によって「化学放射線療法」のみを受けた人の1%、「アービタックス+化学放射線療法」治療を受けた人4%が死に至った。
【発表】
2017年7月6日
【試験名】
RTOG 0436(Phase 3)〔NCT00655876〕
【原著】
JAMA Oncol. 2017 ;3:1520-1528. [PubMed: 28687830]