非ステロイド型アロマターゼ阻害薬の投与を受けたが進行した人は、「アロマシン+リダフォロリムス」に抗IGF-1受容体抗体「ダロツズマブ」の上乗せを選択しても、無増悪生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、「ダロツズマブ+アロマシン+リダフォロリムス」治療の「アロマシン+リダフォロリムス」治療に対する無増悪生存期間について比較検証している。「アロマシン+リダフォロリムス」治療の無増悪生存期間が31.9週であったのに対し、「ダロツズマブ+アロマシン+リダフォロリムス」治療の無増悪生存期間は23.3週と、治療間に差はなかった。
グレード3〜5の有害事象は、「アロマシン+リダフォロリムス」治療を受けた人の67.5%が経験したのに対し、「ダロツズマブ+アロマシン+リダフォロリムス」治療 を受けた人では59.0%であった。
【発表】
2017年7月5日
【試験】
Phase 2〔NCT01605396〕
【原著】
Breast Cancer Res Treat . 2017 ;165:601-609. [PubMed: 28681171 ]