【脳転移EGFR陽性肺がん】「イコチニブ+化学療法」vs「全脳照射+化学療法」

多数の脳転移が認められる人でもEGFR陽性であれば、「化学療法」にEGFR-TKI「イコチニブ」治療の上乗せを選択することで、頭蓋内無増悪生存期間の延長が期待できる。

試験では、「イコチニブ」治療が「全脳照射」を対照に、頭蓋内無増悪生存期間の延長を比較。いずれの治療も化学療法が同時または逐次投与された。

イコチニブ」治療の上乗せによって頭蓋内無増悪生存期間が4.8ヵ月から10.0ヵ月に延長。

グレード3以上の有害事象は、「イコチニブ」治療を受けた人の8%、「全脳照射」を受けた人の38%に現れた。両治療とも最も多く現れた有害事象は、ALT上昇、皮疹(グレード問わず)。

【発表】

2017年7月19日

【試験名】

BRAIN(Phase 3)〔NCT01724801

【原著】

Lancet Respir Med. 2017 ;5:707-716.  [PubMed: 28734822]

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