【KRAS野生型大腸がん:二次治療】「FOLFOX」vs「アービタックス+イリノテカン」

KRAS野生型の人が「FOLFIRI+アバスチン」後の治療を考える場合、「アービタックスイリノテカン」を先行しても、「FOLFOX-4」治療を先行しても生存期間、無増悪生存期間に差なし。

試験では、「アービタックスイリノテカン」を先行し、進行時に「FOLFOX-4」治療を行う場合と、「FOLFOX-4」治療を先行し、進行時に「アービタックスイリノテカン」を行う場合について、無増悪生存期間を比較。

アービタックスイリノテカン」を先行した人の無増悪生存期間が9.9ヵ月であったのに対し、「FOLFOX-4」治療を先行した人の無増悪生存期間は11.3ヵ月であり、治療間に差はなかった(HR=1.04、P=0.45)。生存期間については「アービタックスイリノテカン」を先行した人の無増悪生存期間が12.6ヵ月であったのに対し、「FOLFOX-4」治療を先行した人の無増悪生存期間は18.6ヵ月であり、治療間に差はなかった(HR=0.84、P=0.411)。

【発表】

2017年7月20日

【試験】

GISCAD(Phase 3)

【原著】

Eur J Cancer. 2017;83:106-115. [PubMed: 28735067]

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