【大腸がん:二次治療】「CAPOX」vs「FOLFOX」

一次治療としてイリノテカンを含む化学療法を受けていた人が次の治療を考える場合、「CAPOXカペシタビンオキサリプラチン)」レジメンを選択しても「FOLFOX」レジメンに劣らない無増悪生存期間の延長が期待できる。

試験では「CAPOX」レジメンの無増悪生存期間について「FOLFOX」レジメンを対照に非劣性を検証。「CAPOX」レジメンによる治療を受けた人の無増悪生存期間は4.7ヵ月、「FOLFOX」レジメンの4.8ヵ月に対し、非劣性が認められた。生存期間は「CAPOX」レジメンで11.9ヵ月、「FOLFOX」レジメンでは12.5ヵ月。

グレード3または4の有害事象は、「CAPOX」レジメンによる治療を受けた人の50%に、「FOLFOX」レジメンによる治療を受けた人の65%に発現。「CAPOX」レジメンによる治療を選択することで、グレード3または4の好中球減少症(35%→5%)、発熱性好中球減少症(4%→1%未満)が発現する可能性が低くなる。逆に「CAPOX」レジメンによる治療を選択することで、下痢(5%→19%)、手足症候群(1%未満→1%未満)が発生する可能性が高くなる。

【発表】

2008年6月10日

【試験】

Phase 3

【原著】

Ann Oncol. 2008;19:1720-6. [PubMed: 18550577]