【大腸がん:一次治療】「間欠療法」vs「継続療法」

初めての治療として「フルオロピリジン系+オキサリプラチン」治療を考える場合、「12週間治療して進行するまで休薬」を繰り返す「間欠療法」を選択しても「継続療法」に劣らない生存期間は期待できない。

試験では、「フルオロピリジン系(5-FUベースまたはカペシタビンベース)+オキサリプラチン」継続療法を受けた人の生存期間は15.8ヵ月であったのに対し、「12週間治療して進行するまで休薬」を繰り返す「間欠療法」を受けた人の生存期間は14.4ヵ月と非劣性を示せなかった。

グレード3以上の有害事象は、「間欠療法」を受けることによって血液毒性の発現率は15%から12%に、末梢神経障害は27%から5%に、手足症候群は4%から3%に低下。嘔吐・悪心は「間欠療法」を受けることによって2%から8%に増加。

【発表】

2011年6月5日

【試験名】

MRC COIN

【原著】

Lancet Oncol. 2011;12:642-53. [PubMed: 21641867]