BRAF変異陽性の人が初めての治療を考える場合、「ゼルボラフ」単剤治療を選択することで、「ダカルバジン」単剤治療に比べ生存期間の延長が期待できる。
試験では、中間解析(「ゼルボラフ」群の観察期間:3.8ヵ月、「ダカルバジン」群の観察期間:2.3ヵ月)の検討後、「ダカルバジン」単剤治療を受けていた人は「ゼルボラフ」単剤治療へのクロスオーバーが勧告され、25%の人に「ゼルボラフ」が投与された。
「ゼルボラフ」単剤治療の無増悪生存期間および生存期間を「ダカルバジン」単剤治療と比較。「ダカルバジン」単剤治療の無増悪生存期間1.7ヵ月に対し、「ゼルボラフ」単剤治療を受けた人は6.9ヵ月と延長(p<0.0001)。生存期間は「ダカルバジン」単剤治療の9.7ヵ月に対し、「ゼルボラフ」単剤治療を受けた人は13.6ヵ月と延長(p=0.0008)。
「ゼルボラフ」治療のグレード3または4の主な有害事象は、皮膚扁平上皮がん(19%)、角化症(10%)、皮疹(9%)、肝機能検査値異常(11%)。「ダカルバジン」治療のグレード3または4の主な有害事象は、好中球減少症(9%)。
【発表】
2014年2月7日
【試験名】
BRIM-3(Phase 3)〔NCT01006980〕
【原著】
Lancet Oncol. 2014;15:323-32. [PubMed:24508103]
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