乳房温存術後、腫瘍が3cm以下で、病理学的病期がpT1-2N0-1の人が放射線療法を考える場合、「36Gyの全乳房照射」や「乳房部分照射」を選択しても「40Gyの全乳房照射」に劣らない5年乳房局所再発率が期待できる。
乳房温存術後は「全乳房照射」が標準治療である。経験的に全乳房に対して総線量45~50.4 Gyが用いられてる。
試験では、「36Gyの全乳房照射」および「40Gyの乳房部分照射」の5年同側乳房再発率に及ぼす影響を、「40Gyの全乳房照射」を対照に非劣性を検証した。
5年同側乳房再発率は、「40Gyの全乳房照射」が1.1%であったのに対し、「36Gyの全乳房照射」を受けた人では0.2%、「40Gyの乳房部分照射」を受けた人では0.5%と非劣性が示された。
【発表】
2017年8月2日
【試験名】
UK IMPORT LOW(Phase 3)〔ISRCTN12852634〕
【試験実施国】
英国
【原著】
Lancet 2017; 390: 1048–60. [PubMed: 28779963]
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