【大腸がん:一次治療】「FOLFIRI+アバスチン+ベクティビックス」vs「FOLFIRI+アバスチン」

初めての治療を考える場合、「FOLFIRIアバスチン」に「ベクティビックス」を上乗せしても、無増悪生存期間の延長は期待しにくい。

試験では、「FOLFIRIアバスチンベクティビックス」レジメンの無増悪生存期間について、「FOLFIRIアバスチン」と比較。12.6%は「FOLFIRI」以外の「イリノテカン」を含むレジメン。

試験の結果、無増悪生存期間は、「FOLFIRIアバスチンベクティビックス」治療を受けた人が10.1ヵ月であったのに対し、「FOLFIRIアバスチン」治療を受けた人では11.7ヵ月と、治療間に差はなかった。生存期間は、「FOLFIRIアバスチンベクティビックス」治療を受けた人が20.7ヵ月であったのに対し、「FOLFIRIアバスチン」治療を受けた人では20.5ヵ月と、治療間に差はなかった。

KRAS野生型の人におけるサブグループ解析の結果、無増悪生存期間は、「FOLFIRIアバスチンベクティビックス」治療を受けた人が10.0ヵ月であったのに対し、「FOLFIRIアバスチン」治療を受けた人では12.5ヵ月と、治療間に差はなかった。

【発表】

2008年12月29日

【試験名】

PACCE(Phase3B)

【原著】

J Clin Oncol. 2009 ;27:672-80. [PubMed: 19114685]