【トリプルネガティブ乳がん】「イニパリブ+ゲムシタビン+カルボプラチン」vs「ゲムシタビン+カルボプラチン」

トリプルネガティブの人は、「ゲムシタビンカルボプラチン」治療に「イニパリブ」の上乗せすることで臨床的有用性の向上が期待できる。

試験では、「イニパリブゲムシタビンカルボプラチン」治療の臨床的有用性を「ゲムシタビンカルボプラチン」を対照に比較。「ゲムシタビンカルボプラチン」治療に「イニパリブ」を上乗せすることで、臨床的有用性が34%から56%に向上(p=0.01)。

無増悪生存期間は「イニパリブ」を上乗せすることで、3.6ヵ月から5.9ヵ月に延長し(p=0.01)、生存期間は7.7ヵ月から12.3ヵ月に延長(p=0.01)。

有害事象の発現率に治療間で有意差は認められなかった。

この試験結果に基づき、Phase 3試験が行われたが、生存期間の延長は認められなかった。

【発表】

2011年1月5日

【試験】

Phase 2〔NCT00540358

【原著】

N Engl J Med. 2011;364:205-14. [PubMed: 21208101]

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