【大腸がん:一次治療】「FOLFOXIRI」vs「FOLFIRI」

初めての治療を考える場合、「FOLFOXIRI」治療を選択することで「FOLFIRI」治療を上回る奏効率が期待できる。

試験では、「FOLFIRI」治療への「オキサリプラチン」治療の上乗せ効果(「FOLFOXIRI」治療)を奏効率について検証。「FOLFIRI」治療への「オキサリプラチン」治療を上乗せすることで、奏効率が41%から66%に向上(p=0.0002)。

主要評価項目ではないが、「FOLFIRI」治療への「オキサリプラチン」治療を上乗せすることで、無病生存期間が6.8ヵ月から9.8ヵ月に延長(p=0.0006)、生存期間が16.7ヵ月から22.6ヵ月に延長(p=0.032)。

conversion chemotherapyによるR0切除率は、「FOLFIRI」治療への「オキサリプラチン」治療を上乗せすることで、6%から15%に向上(p=0.033)。

FOLFIRI」治療への「オキサリプラチン」治療を上乗せすることで、末梢神経障害(グレード2または3)が0%から19%に増加(p<0.001)、好中球数減少(グレード3または4)が28%から50%(p<0.001)。発熱性好中球減少症、下痢(グレード3または4)の発現率に治療間の差はなかった。

【発表】

2007年5月1日

【試験名】

GONO(Phase 3)

【原著】

J Clin Oncol. 2007;25:1670-6. [PubMed: 17470860]

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