一次治療または二次治療において、「カペシタビン」治療に「ネクサバール」治療の上乗せを選択しても、無増悪生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、「ネクサバール+カペシタビン」併用治療の無増悪生存期間について、「プラセボ+カペシタビン」治療と比較。「ネクサバール+カペシタビン」併用治療を受けた人の無増悪生存期間が5.5ヵ月であったのに対し、「プラセボ+カペシタビン」治療を受けた人の5.4ヵ月と差は認められなかった(ハザード比=0.973;95%信頼区間=0.779-1.217;p=0.811)。
生存期間は、「ネクサバール+カペシタビン」併用治療を受けた人で18.9ヵ月、「プラセボ+カペシタビン」治療を受けた人で20.3ヵ月と、治療間に差はなかった(ハザード比=1.195;95%信頼区間=0.943-1.513;p=0.140)。奏効率は「ネクサバール+カペシタビン」併用治療を受けた人で13.5%、「プラセボ+カペシタビン」治療を受けた人で15.5%と、治療間に差はなかった(p=0.515)。
主な有害事象は、手足症候群(59.6%→79.2%)、下痢(37.8%→47.3%)、粘膜炎(6.7%→15.4%)、高血圧(5.6%→26.2%)。グレード3または4の有害事象は、手足症候群(7.1%→15.4%)、下痢(6.4%→4.2%)、嘔吐(0.7%→3.5%)。
【発表】
2017年5月22日
【試験名】
RESILIENCE(Phase 3)
【原著】
Clin Breast Cancer. 2017 May 22. [PubMed: 28830796]
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