【小細胞肺がん:一次治療】「アムルビシン+カルボプラチン」vs「イリノテカン+カルボプラチン」

進展型小細胞肺がんの人が初めての化学療法を考える場合、「アムルビシンカルボプラチン」併用療法を選択することで「イリノテカンカルボプラチン」併用療法と同程度の奏効率とより長い無増悪生存期間が期待できる。

試験では、「アムルビシンカルボプラチン」併用療法の奏効率を「イリノテカンカルボプラチン」併用療法と比較。「アムルビシンカルボプラチン」併用療法を受けた89%の人が奏効し、「イリノテカンカルボプラチン」併用療法を受けた人では79%の人が奏効した。

無増悪生存期間は、「アムルビシンカルボプラチン」併用療法を受けた人で6.2ヵ月、「イリノテカンカルボプラチン」併用療法を受けた人の5.1ヵ月に比べ、延長(ハザード比=0.59、95%信頼区間=0.35-0.98、p=0.042)。

アムルビシンカルボプラチン」併用療法の主な有害事象(グレード3以上)は、好中球数減少(89% vs 53%)、貧血(20% vs 26%)、血小板減少症(14% vs 18%)、発熱性好中球減少症(29% vs 12%)。

【発表】

2017年7月1日

【試験名】

NJLCG0901(Phase 2)

【原著】

Lung Cancer. 2017;111:38-42. [PubMed: 28838395]

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