75歳以上の人が初めての治療を考える場合、「化学療法」に「アバスチン」の上乗せを選択しても、有効性および安全性はいずれの向上も期待しにくい。
試験では、(1) 有効性の基準を満たした割合、(2) 安全性の基準を満たした割合を複合主要評価項目とし、有効性の基準は、「病勢コントロールかつSpitzer QoL Indexが2スコア以上悪化しなかった人の割合」、安全性の基準は、「予期しない入院がなく、グレード3以上の心血管系有害事象のがなかった人の割合」と定義し評価された。
化学療法は、LV5FU2、FOLFOX、FOLFIRIのいずれかより主治医が選択。
無増悪生存期間は化学療法のみを受けた人では7.8ヵ月であったのに対し、「化学療法+アバスチン」治療を受けた人では9.7ヵ月と治療間に差はなかった。生存期間は化学療法のみを受けた人では19.8ヵ月であったのに対し、「化学療法+アバスチン」治療を受けた人では21.7ヵ月と治療間に差はなかった。
【発表】
2017年9月28日
【試験名】
PRODIGE 20(Phase 2)
【原著】
Ann Oncol . 2018 ;29:133-138. [PubMed: 29045659]
【さらに詳しく】