【HER2陽性乳がん:術前治療(pCR)】「カドサイラ+パージェタ」vs「ハーセプチン+化学療法+パージェタ」

HER2陽性の人が手術の前の補助療法を考える場合、「カドサイラパージェタ」治療を選択しても病理学的完全奏効する可能性はむしろ低くなる。

カドサイラパージェタ」治療を選択することでグレード3または4の有害事象の発現するリスクの減少が期待できる。試験では「ハーセプチンドセタキセルカルボプラチンパージェタ」治療を選択した人の64%に発現したのに対し、「カドサイラパージェタ」治療を選択した人では13%であった。

カドサイラパージェタ」治療の主な有害事象は血小板減少症、倦怠感、ALT上昇、低カリウム血症。「ハーセプチンドセタキセルカルボプラチンパージェタ」治療の主な有害事象は好中球数減少症、下痢、発熱性好中球減少症。

【発表】

2017年11月23日

【試験名】

KRISTINE(Phase 3)〔NCT02131064

【原著】

Lancet Oncol. 2018 ;19:115-126. [PubMed: 29175149]

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