【大細胞型B細胞リンパ腫:再発・難治例】イエスカルタ

ZUMA-1(NEJM)                          

治療抵抗性大細胞型B細胞リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 77人、原発性縦隔 B 細胞リンパ腫 8人、形質転換した濾胞性リンパ腫 16人)の101人が「CAR-T細胞 イエスカルタ」治療を受けた結果、82%の人(83人)が治療に奏効し、52%の人が18ヵ月後に生存していた。

試験に参加した69%の人が3ライン以上の前治療を受けており、24%が65歳以上であった。

主なグレード3以上の有害事象は、好中球減少(78%)、貧血(43%)、血小板減少(38%)。「イエスカルタ」治療を受けた13%がグレード3以上のサイトカイン放出症候群、28%が神経学的イベントを経験した。治療期間中に3例が死亡した。

本試験結果および国内Phase 2試験の結果に基づいて、2020年3月30日、「イエスカルタ」は「再発または難治性のB細胞リンパ腫」を対象に承認申請された。

【発表】

2017年12月10日

【試験名】

ZUMA-1(Phase 2)〔NCT02348216

【試験参加国】

米国(21施設)、イスラエル(1施設)

【原著】

N Engl J Med. 2017;377:2531-2544. [PubMed: 29226797]

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