【トリプルネガティブ乳がん:術前治療(pCR)】「ベリパリブ+カルボプラチン+パクリタキセル」vs「カルボプラチン+パクリタキセル」

トリプルネガティブ乳がんと診断された女性が術前治療を考える場合、「パクリタキセル→AC(ドキソルビシンシクロホスファミド)」治療に、「カルボプラチン」治療の上乗せを選択することで病理学的完全奏効率の向上が期待できるが、「パクリタキセルカルボプラチン→AC」治療にPARP阻害薬「ベリパリブ」の上乗せを選択しても病理学的完全奏効率の向上は期待しにくい。

カルボプラチン」治療の上乗せによってグレード3または4および重篤な有害事象が増加するが、「ベリパリブ」の上乗せによっては増加しない。

【試験名】

BrighTNess(Phase 3)〔NCT02032277

【原著】

Lancet Oncol. 2018 ;19:497-509. [PubMed: 29501363]