【局所進行頭頸部がん:化学放射線療法】「ネダプラチン+放射線療法」vs「シスプラチン+放射線療法」

局所進行上咽頭がんと診断された人が「化学放射線療法」を考える場合、「シスプラチン」の代わりに「ネダプラチン」を選択しても、同程度の2年無増悪生存率が期待でき、悪心、嘔吐、食欲不振の抑制が期待できる。

試験ではグレード3−4の悪心、嘔吐、食欲不振は「ネダプラチンを含む化学放射線療法」を受けた人では6%、2%、13%と、「シスプラチンを含む化学放射線療法」を受けた人の18%、9%、27%に比べて有意に少なかった。グレード3−4の血小板減少症は「ネダプラチンを含む化学放射線療法」を受けた人の6%が経験した(vs 2%, p=0.065)。グレード3−4の聴覚障害は「ネダプラチンを含む化学放射線療法」を受けた人の2%が経験し、「シスプラチンを含む化学放射線療法」を受けた人に比べて少なかった(vs 2%, p=0.030)。

【発表】

2018年2月28日

【試験】

Phase 3〔NCT01540136

【原著】

Lancet Oncol. 2018 ;19:461-473. [PubMed: 29501366]