HER2陽性の人が術前補助化学療法を考える場合、「タイケルブ」中心の化学療法(エピルビシン+シクロホスファミド→ドセタキセル)を選択しても「ハーセプチン」中心の化学療法より病理学的完全奏効率が低くなる可能性が高い。
試験では「タイケルブ」中心の化学療法を受けた人は浮腫(28.7% vs 39.1)、呼吸困難(21.4% vs 29.6%)を経験した人が少なかった。下痢(75.0% vs 47.4%)、皮疹(54.9% vs 31.9%)はより多かった。「タイケルブ」中心の化学療法を受けた33.1%(vs 14.0)の人が治療を中止した。
【発表】
2012年1月17日
【試験名】
GBG44(Phase 3)〔NCT00567554〕
【原著】
Lancet Oncol. 2012;13:135-44. [PubMed: 22257523]
【こちらの図鑑も合わせて見る】