【小細胞肺がん:二次治療(OS)】「アムルビシン」vs「トポテカン」

ACT-1(JCO)                           

進展型小細胞肺がんと診断され、何らかの治療を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「アムルビシン」単独治療を選択しても「トポテカン」単独治療を選択した場合を上回る生存期間は期待しにくい。

しかし、refractory relapseにおいては「アムルビシン」単独治療を選択することで生存期間の延長が期待できる。試験では5.7ヵ月から6.2ヵ月に延長 (ハザード比, 0.77; P =0.047)。

アムルビシン」単独治療を選択することで奏効率の向上が期待できる。試験では16.9%から31.1%に向上。(オッズ比, 2.223; P<0.001)。

グレード3以上の治療関連有害事象は「アムルビシン」単独治療を選択することで、好中球減少症(41% vs 54%; P =0.004)、血小板減少症(21% vs 54%; P <0.001)、貧血(16% vs 31%; P <0.001)が減少、感染症 (16% vs 10%; P = .043)、発熱性好中球減少症(10% vs 3%; P = 0.003)が増加。心機能障害(5% vs 5%; P = 0.759)は同程度。

【発表】

2014年11月10日

【試験名】

ACT-1(Phase 3)〔NCT00547651

【試験参加国】

米国、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、カナダ、チェコ、デンマーク、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、オランダ、ポーランド、スペイン、スイス、英国

【原著】

J Clin Oncol. 2014;32:4012-9. [PubMed: 25385727]