【乳がん:手術(10年RFS)】「乳房温存術」vs「乳房温存術+腋窩リンパ節郭清」

IBCSG 23-01(Lancet Oncol)                    

センチネルリンパ節に微小転移のみを認める人は、「腋窩リンパ節郭清」を省略し、乳房温存術(または乳房切除術)のみを選択しても、 「腋窩リンパ節郭清」 を実施した場合に劣らない10年無病生存率が期待できる。

腋窩リンパ節郭清」を省略した人において、リンパ浮腫(全グレード)は4%(vs 13%)、感覚神経障害(全グレード)は13%(vs 19%)、運動神経障害(全グレード)は3%(vs 9%)の人が経験した。

本試験などの結果より、『科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン』では「センチネルリンパ節に微小転移を認めた場合は、腋窩リンパ節郭清の省略が勧められる」と推奨している。

【発表】

2018年9月5日

【試験名】

IBCSG 23-01(Phase 3)〔NCT00072293

【原著】

Lancet Oncol. 2018 ;19:1385-1393.  [PubMed: 30196031]