【17p欠失慢性リンパ性白血病:二次治療】ベネクレクスタ

17番染色体短腕(17p)欠失があり、再発または難治性の人が「ベネクレクスタ」治療を受けた結果、79.4%の人が治療に奏効した。

ベネクレクスタ」治療を選択した場合、半数以上の人が重篤な有害事象を経験するリスクがある。5%以上の人に現れた重篤な有害事象は、発熱、自己免疫性溶血性貧血、肺炎、発熱性好中球減少症。試験ではそれぞれ7%、7%、6%、5%の人に現れた。代表的なグレード3以上の有害事象は好中球減少症、感染症、貧血、血小板減少症。試験ではそれぞれ40%、20%、18%、15%の人に現れた。

この試験結果を受けて、2015年5月には米FDAから、既治療17p欠失慢性リンパ性白血病の治療薬としてBreakthrough Therapyの指定を受け、2016年4月に承認された。

【発表】

2016年5月10日

【試験名】

M13-982(Phase 2)〔NCT01889186

【原著】

Lancet Oncol. 2016 ;17:768-778. [PubMed:27178240]

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