HER2陽性の人が手術後の「ハーセプチン」による補助療法の治療期間を考える場合、「6ヵ月」を選択した場合、標準的な治療期間である「12ヵ月」に劣らない2年無病生存率は期待しにくい。
試験に参加した128人が心イベントを経験し、その119人(93%)は「ハーセプチン」投与中に発現した。12ヵ月の「ハーセプチン」治療を受けた人は6ヵ月治療を受けた人より有意に多く心イベントを経験した(5.7% vs 1.9%)。
『乳癌診療ガイドライン2018年版』では、本試験の結果などに基づいて、「現時点では,トラスツズマブの投与期間は1年が標準である。」と推奨している。
【発表】
2013年6月11日
【試験名】
PHARE(Phase 3)〔NCT00381901〕
【原著】
Lancet Oncol. 2013;14:741-8. [PubMed: 23764181]
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