新たに診断され、移植不適格な多発性骨髄腫の人は、「レブラミド+デキサメタゾン」治療に「キイトルーダ」の上乗せを選択しても、無増悪生存期間の延長は期待しにくい。
「レブラミド+デキサメタゾン+キイトルーダ」治療を受けた54%の人が、「レブラミド+デキサメタゾン」治療を受けた39%の人が重篤な有害事象を経験した。「レブラミド+デキサメタゾン+キイトルーダ」治療の主な重篤な有害事象は、肺炎(6%)、発熱(5%)、「レブラミド+デキサメタゾン」治療の主な重篤な有害事象は、肺炎(6%)、敗血症(1%)。
「レブラミド+デキサメタゾン+キイトルーダ」治療を受けた6名(4%)が治療関連死に至った(心停止、心不全、心筋炎、大腸穿孔、肺炎、肺塞栓)。「レブラミド+デキサメタゾン」治療を受けた2名(1%)が治療関連死に至った(上部消化管出血、呼吸不全)。
2017年7月5日、米FDA(食品医薬品局) は多発性骨髄腫に対してキイトルーダ治療の有用性を検証していた本試験を含む3件の臨床試験の実施保留命令を出した。この中間解析は、実施保留命令に伴う計画外の解析。
【発表】
2019年7月18日
【試験名】
KEYNOTE-185(Phase 3)〔NCT02579863〕
【原著】
Lancet Haematol. 2019 ;6:e448-e458. [PubMed:31327689]
【さらに詳しく】
- 免疫チェックポイント阻害薬キイトルーダ、死亡者増で試験中止〔MEDLEY〕
- ペムブロリズマブの多発性骨髄腫、臨床試験の一部にFDAが実施保留命令〔ケアネット〕
- 多発性骨髄腫におけるペムブロリズマブ(キイトルーダ)の試験的使用の安全性の懸念に関するFDA声明〔海外がん医療情報リファレンス〕
- 米メルク 抗PD-1抗体キイトルーダの多発性骨髄腫対象の一部治験を中止 日本も参画〔ミクス〕
- 抗PD-1抗体・キイトルーダ 多発性骨髄腫の臨床試験の実施保留受け米FDAが声明〔ミクス〕
- MSD、抗PD-1抗体キイトルーダの多発性骨髄腫に対する3件の臨床試験情報をアップデート〔日経〕
- 「キイトルーダ」併用3試験、死亡例多数で中止 米メルク〔日刊薬業〕