【乳がん:術後治療】「TAC」vs「FAC」

リンパ節転移陽性の人は、手術後の術後補助化学療法として「TAC(ドセタキセルドキソルビシンシクロホスファミド)」レジメンを選択することで、「FAC(5-FUドキソルビシンシクロホスファミド)」レジメンを選択した場合より、10年無病生存率、10年生存率の向上が期待できる。

TAC治療を受けた26名(3%)がグレード3または4の心不全を発症し、2名が心不全のため亡くなった。FAC治療を受けた人では17名(2%)が発症し、4名が亡くなった。TAC治療を受けた58名(17%)、FAC治療を受けた41名(15%)で左室駆出率が大幅に低下した。

TAC治療を受けた6名、FAC治療を受けた3名が白血病または骨髄異形性を発症した。

【発表】

2012年12月12日

【試験名】

BCIRG001(Phase 3)〔 NCT00688740

【原著】

Lancet Oncol. 2013;14:72-80. [PubMed:23246022]