【膵がん:一次治療(OS)】「FOLFIRINOX」vs「ゲムシタビン」

ACCORD11(NEJM)                        

遠隔転移を有する膵がんと診断された人が初めての化学療法を考える場合、「FOLFIRINOX」治療を選択することで、「ゲムシタビン」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。

FOLFIRINOX」治療の選択によって奏効率の向上も期待できる。試験では9.4%から31.6%に向上。

FOLFIRINOX」治療の選択によって有害事象の発現は多くなる。試験では「FOLFIRINOX」治療を受けた人の5.4%が発熱性好中球減少症を認めた。

半年後の生活の質は、「FOLFIRINOX」治療を受けた31%の人が明らかに低下したと感じ、「ゲムシタビン」治療を受けた人の 66%に比べると低下した人の割合がまだ少なかった。

日本でも2013年12月20日、「膵癌へのFOLFIRINOX療法」が承認された。

【発表】

2011年5月12日

【試験名】

ACCORD11(Phase 3)〔NCT00112658

【原著】

N Engl J Med. 2011;364:1817-25.  [PubMed:21561347]

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