手術前または後の標準的な補助療法を考える場合、抗RANKL抗体「ランマーク」治療(最初の半年は3〜4週間毎に、その後は12週毎に計5年間)の上乗せを選択しても、無骨転移生存期間の延長(骨転転移生存イベントの向上)は期待しにくい。この結果は、術前治療から初めても、術後治療から始めても変わらなかった。また、HR陽性でも、HER2陽性でも、トリプルネガティブでも上乗せ効果は期待しにくい。
「標準治療+ランマーク」治療を受けた人が経験した主なグレード3以上の有害事象は、好中球減少症(15% vs 15%)、発熱性好中球減少症(5% vs 6%)、白血球減少症(3% vs 3%)。
【発表】
2019年12月2日
【試験名】
D-CARE(Phase 3)〔NCT01077154〕
【原著】
Lancet Oncol. 2020 ;21:60-72. [PubMed: 31806543]
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