DESTINY-Breast01(NEJM)
遠隔転移を有するHER2陽性の乳がんと診断され、カドサイラ治療を受けたことがある女性184名が「エンハーツ」治療を受けた結果、60.9%の人が治療に奏効し、16.4ヵ月奏効が持続した。「エンハーツ」治療の主なグレード3以上の有害事象は、好中球数減少(20.7%)、貧血(8.7%)、悪心(7.6%)。
「エンハーツ」は、本試験および日本におけるPhase 1試験の結果に基づいて、「HER2陽性乳癌」を対象に2019年9月9日、承認申請された。
【発表】
2019年12月11日
【試験名】
DESTINY-Breast01(Phase 2)〔NCT03248492/jRCT2080223637〕
【試験参加国】
日本(四国がんセンター、虎の門病院、愛知県がんセンター、国立がん研究センター東病院、九州がんセンター、相良病院、神奈川県立がんセンター、近畿大学病院、国立がん研究センター中央病院、聖路加国際病院、がん研有明病院)、米国、ベルギー、カナダ、フランス、イタリア、韓国、スペイン、英国
【原著】
N Engl J Med. 2020 ;382:610-621. [PubMed: 31825192]
【さらに詳しく】
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