【胃がん(胃切除有無別):三次治療(OS)】「ロンサーフ」vs「プラセボ」

TAGS(JAMA Oncol)                       

転移性胃がんまたは胃食道接合部がんと診断され、2ライン以上の化学療法の治療後に増悪した人が次の治療を考える場合、過去に胃切除術歴の有無に関係なく、「ロンサーフ」治療を選択することで無増悪生存期間および生存期間の延長が期待できる。

全般的に胃切除術を受けたことがある人で「ロンサーフ」治療による有害事象をより多くの人が経験した。グレード3以上の有害事象については胃切除術を受けたことがある人の84.1%、ない人の76.3%が経験した。グレード3以上の好中球減少症を胃切除術を受けたことがある人の44.1%、ない人の26.3%が経験した。グレード3以上の白血球減少症を胃切除術を受けたことがある人の21.4%、ない人の17.4%が経験した。グレード3以上の貧血を胃切除術を受けたことがある人の14.5%、ない人の5.3%が経験した。

胃切除術を受けたことがある人の64.8%、ない人の53.2%が「ロンサーフ」の投与量の調整が必要であった。胃切除術を受けたことがある人の10.3%、ない人の14.7%が「ロンサーフ」治療中止に至った。

【発表】

2019年10月10日

【試験名】

TAGS(Phase 3)〔NCT02500043

【試験参加国】

日本(国立がん研究センター東病院、大阪医療センター、富山大学附属病院、大阪急性期・総合医療センター、群馬県立がんセンター、岩手医科大学附属病院、堺市立総合医療センター、茨城県立中央病院、栃木県立がんセンター)、ロシア、英国、ベラルーシ、スペイン、イタリア、ポルトガル、トルコ、ベルギー、フランス、米国、ポーランド、イスラエル、アイルランド、チェコ、ドイツ

【原著】

JAMA Oncol. 2020;6:e193531. [PubMed: 31600365]

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