【悪性黒色腫:術後治療】「ペグ化インターフェロンα-2a」vs「インターフェロンα-2a」

手術後のインターフェロン治療として「ペグ化インターフェロンα-2a」を選択しても、5年無遠隔転移生存率、5年生存率、5年無病生存率の向上は期待しにくい。

試験では5年無遠隔転移生存率は「ペグ化インターフェロンα-2a」治療を受けた人で61.0%、「インターフェロンα-2a」治療を受けた人で67.3%、5年生存率は「ペグ化インターフェロンα-2a」治療を受けた人で73.2%、「インターフェロンα-2a」治療を受けた人で75.2%、5年無病生存率は「ペグ化インターフェロンα-2a」治療を受けた人で57.3%、「インターフェロンα-2a」治療を受けた人で60.9%。

日本で「ペグ化インターフェロンα-2b(ペグイントロン)」が「悪性黒色腫における術後補助療法」、「インターフェロンβ(フエロン)」が「皮膚悪性黒色腫」を効能・効果として承認されており、本試験で検証された「ペグ化インターフェロンα-2a(ペガシス)」、「インターフェロンα-2a」は承認されていない。

【発表】

2016年6月10日

【試験名】

DeCOG(Phase 3)

【原著】

Ann Oncol. 2016 ;27:1625-32. [PubMed:27287206]