【乳がん:術前治療】「ネラチニブ+パクリタキセル」vs「ハーセプチン+パクリタキセル」

HER2陽性でホルモン受容体陰性の人は、手術の前の補助療法として「ネラチニブパクリタキセル」治療を選択することで、「ハーセプチンパクリタキセル」治療を選択するより、手術後の完全奏効率の向上が期待できる。試験では「ネラチニブパクリタキセル」治療を受けた人は、病理学的完全奏効率が33%から56%に向上。このI-SPY 2試験はフェーズ試験であるが、「300人規模のフェーズ3試験において、79%以上の確率で優位性を示せる」と推定された。

HER2陽性でホルモン受容体陽性の人では、病理学的完全奏効率が17%から30%に向上。フェーズ3試験において、優位性を示せる確率は65%以上。

ネラチニブパクリタキセル」治療の主な有害事象(グレード3以上)は、下痢、好中球減少症、ALT上昇。試験ではそれぞれ、38%(vs. 4%)、16%(vs. 12%)、11%(vs. 1%)の人に現れた。発熱性好中球減少症は6%(vs. 6%)の人に発生した。

【発表】

2016年7月7日

【試験名】

I-SPY 2 (Phase 2) [NCT01042379]

【原著】

N Engl J Med. 2016 ;375:11-22. [PMID:27406346]

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