【小細胞肺がん:一次治療】「キイトルーダ+化学療法」vs「化学療法」

初めての治療を考える場合、「エトポシド+プラチナ製剤(カルボプラチンまたはシスプラチン)」に「キイトルーダ」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できるが、生存期間の延長は期待しにくい。

キイトルーダ+化学療法」を受けた人の13.6%が1年以上増悪なく生存し(vs 3.1%)、22.5%の人が2年以上生存した(vs 11.2%)。「キイトルーダ+化学療法」を受けた人の70.6%が治療に奏効し(vs 61.8%)、19.3%の人が1年後も奏効が持続していた(vs 3.3%)。

キイトルーダ+化学療法」を受けた人の76.7%がグレード3または4の有害事象を経験し(vs 74.9%)、14.8%の人がグレード5の有害事象に至った(vs 6.3%)。

【発表】

2020年5月29日

【試験名】

KEYNOTE-604(Phase 3)〔NCT03066778

【試験実施・参加国】

オーストラリア、カナダ、チリ、フランス、ドイツ、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、日本、韓国、ポーランド、ロシア、スペイン、スイス、台湾、トルコ、英国、米国

【原著】

J Clin Oncol . 2020 ;38:2369-2379.  [PubMed: 32468956]

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