【HER2陰性乳がん:二次治療(OS)】「アバスチン+化学療法」vs「化学療法」

HER2陰性の再発または転移性乳がんと診断され、一次治療として「アバスチン+化学療法」を受けたことがある女性が次の治療を考える場合、「化学療法単剤治療」に「アバスチン」の継続を選択しても、生存期間の延長は期待しにくい。

試験では三次治療も継続して「アバスチン」を化学療法に併用された人の半数以上は、3.8ヵ月間増悪せずに生存した。「アバスチン」を併用しなかった人でも2.9ヵ月間増悪せずに生存しており、その差は統計学的に有意ではなかった。

生存期間の延長も期待できず、「アバスチン」を継続して併用された人では19.7ヵ月、「アバスチン」治療を二次治療以降打ち切った人の生存期間は18.7ヵ月であり、その差は統計学的に有意ではなかった。

【発表】

2016年8月8日

【試験名】

TANIA(Phase 3)〔NCT01250379

【原著】

Ann Oncol. 2016 ;27:2046-2052. [PubMed:27502725]

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