【肺がん:一次治療】「シクツムマブ+シスプラチン+ペメトレキセド」vs「シスプラチン+ペメトレキセド」

扁平上皮がんの人が初めての薬物治療を受ける場合、「シスプラチンペメトレキセド」治療に、抗IgG1抗体「シクツムマブ」の追加併用を選択しても無増悪生存期間、生存期間の延長は期待しにくい。試験では「シクツムマブシスプラチンペメトレキセド」治療を受けた人の半数が5.45ヵ月以上、増悪することなく生存した。「シスプラチンペメトレキセド」治療を受けた人の半数も5.22ヵ月以上、増悪することなく生存しており、「シクツムマブ」の上乗せ効果は認められなかった。生存期間についても「シクツムマブシスプラチンペメトレキセド」治療を受けた人は11.33ヵ月、「シスプラチンペメトレキセド」治療を受けた人は10.38ヵ月と差はなかった。

シクツムマブシスプラチンペメトレキセド」治療を受けた人の9.4%(vs. 1.2%)にグレード3または4の高血糖がみられた。

【発表】

2016年7月24日

【試験】

Phase 2

【原著】

J Thorac Oncol. 2016 Jul 24. [PubMed:27464970]